ハラハラが止まらない!!!
本日ご紹介させていただくのは、こちらになります!!

- 作者:田中修治
- 発売日: 2019/11/18
- メディア: Kindle版
ITベンチャー企業の経営者であった田中さんが
倒産寸前のOWNDAYSを買収し、一大企業へと成長させていく実話です。
スタート
年商20億なのに対し
短期借入という1年以内に返済期日が到来する借り入れが14億円
これに対する約定返済額と言って、決められた期日に返さなければならない額が8000万円から1億円
それなのに、毎月の全店舗の赤字総額が2000万円
という一言で言えば倒産寸前状態にある会社を買収したのです!!
この時、少し前に出会ったメガバンク出身の投資コンサルである海野さんを出向と言う形で招き入れることに成功し、
その後、自社の社長の考え方などに対する不満などから、 OWNDAYSのCFOとして参画していきます。
こうして、新生OWNDAYSが幕を開けます。
数々の困難
スタートして間もなく、様々な杜撰な経営に気付きます。
そして、資金ショートの危機。
なんとか凌げたと思えば、幹部の裏切りによる会社に対する信頼の低下。
銀行からの融資のストップ
またしても資金ショートの危機。
次は、仲良くしていた取引先からの裏切り。
こんなことが、繰り返されていくんです!!
本当にハラハラします!
この本から得られたもの
この本では、とても多くのことを学ぶことができます!
その中でも、特に紹介したいものをピックアップしてご紹介します。
本質を考える
2011年3月11日、東日本大震災が起きました。
この時、仙台など様々な都市に店舗を展開しおり、その辺りは営業が困難な状態でした。
そこで、そこの在庫を被災地の方に無料で配ることにしました。
そこで出会ったあるおばあちゃんが差し入れを持ってきてこんな話をしました。
「毎日、他の避難所にいる人や身元の確認が取れた遺体の名前が張り出されるんだけど、
目が悪いのに、眼鏡を落としてしまって確認できなかったところにあなたたちがやってきてメガネを作ってくれた。
おかげで、別の避難所に家族全員がいる事を自分の目で確認できた。
『見える』ことのありがたさをこれほどまでに感じたことはなかった。」
これまで、田中社長はメガネをビジネスの道具の1つとして
「ファッション性」や「低価格」を求め、
企業を大きくし利益を出すことが経営者の使命と考えていました。
ただ、その経験を通して、
メガネ屋にとって大事なのは、専門家としての技術や知識を用いて、
人々の視界を快適にしてあげることが何よりも大事であると気づいたのです。
それを機に、クオリティに対して徹底的に追求していくようになります。
数字のマジックを解く
月2000万の赤字があると言うお話をしました。
この時、田中社長は、
「『月間100万の売上を上げろ』なんて言うからダメなんだ。
1日に3万円多く売ればいい、客単価だとメガネ3本分』だ」
と言っています。
100万円売り上げを上げるのとメガネ3本多く売る。
同じ意味でも、受け取る印象は正反対ですよね。
人が何よりも大切
自分はここが、何よりも大事だと感じました。
海野さんが、経営状態を少しでも良くするために、閉店とリストラによるコストカットを勧めた際
「『人』は商売の要素の半分以上を占めている。
スタッフも大切な商品の1部である。」
といい、却下しました。
その他にも、広告担当をしていた高橋さんが
「商品がやりたくてこの会社に来た。私に商品部を任せてください」
と直談判してきた際に、
「じゃあ、今から商品部の部長ね」
とその人の熱意を汲み取り、営業部の部長に異動させます。
(これが後に数々の困難を回避することにつながります。 )
FCの店舗オーナーとして働いていた海山さんの、自分自身では新しいビジネスを展開したいという石を汲み取り
シンガポールの法人の社長に抜擢します。
この人を大事にし、人の考えを尊重する意識が、周りの人を惹きつけ、困難を乗り越えていける秘訣だと実感しました。
行動力
これは、いかなる時も正しいとは言えないものです。
ある種の博打なようなものです。
田中社長は、
- 資金繰りが厳しい中新しい店舗の出店
- 販売方針の変更
- ハウスブランドの複数立ち上げ
- 海外進出
と言うことをしていきます。
本当に自転車操業とはこのことかと言わんばかりの経営です。
ただ、ここから1つこれはやるべきだと感じたのは、
常に解決策の観点から事象をみると言うことです。
何か問題がある時に、時間を「何が問題なのか」や「どうしてこんな状況なのか」と言うことよりも、
「この状況を切り抜ける術は何か」や「今後どうなっていたいか」を軸に考えることが大事だと思いました。
赤字の原因を突き止めていくのではく、赤字分の利益を生み出す方法として新店舗を出したり、
競合であるジェイムスの動きを見て、東南アジアに出店したりしています。
最後に
この本はぜひ手にとって、読んでいただきたい本の1つです!!
ビジネス本を小説感覚で読むことができますし、こんなにもハラハラできる小説はそうありません!!
最後まで、読んでいただき誠にありがとうございました!
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